前に紹介した、『脚のある巴里風景』も珍しい本だが、このオースティンの初期作品の翻訳集も珍しい。
タイトルを書き文字で表現した阿部金剛の装幀である。
正直いって、この作家のことをほとんど知らない。戦前シュールレアリストとして活躍したらしいが、その作品を見ることなく、珍しい本の珍しい装幀作家として知るのみである。不覚。
ジェーン・オースティン/著 大久保 忠利/訳
阿部金剛/装幀
実業之日本社●
●昭和18年3月16日発行●B6判 215頁 1円50銭
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