角川文庫の寺山本、二一冊のカバーのそのほとんどが林静一である。らしいカバー絵で、林ワールドが満喫できる。
その中でこの文庫だけは、書名のせいじゃないだろうが、毛色が変わった画風で、林先生にしては異色作ではなかろうか。私はこの単純な線によるレイアウトに驚いた。
残念なことは、最近の重版の装幀は写真に変更されていて、林静一の絵ではないので、このカバー本も新刊では買えない。
寺山 修司/著 林 静一/カバー装幀
角川書店 昭和51年1月30日 初版 発行
A6判(105×148ミリ) 352頁 340円
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