知り合いの大先輩に案内状頂いて、毎年桜の頃、上野であるモダンアート展に行く。
今年の特別展のテーマは『もう一度みたいあの作家』であった。会員のアンケートで招待作家を決めたようだが、そこに誰あろう、ポケミスの表紙画スタイルを作った俊才、勝呂忠の作品が二点あった。
帰宅後、家宅捜索をして、古いポケットブックをランダムに取り出すと氏の作品も出てきた。
その表紙画は具象から抽象に移る過渡期のもので、今からざった半世紀以上前の作品であった。
ジェイムズ・ヒルトン/著 村上 啓夫/訳
装幀/勝呂 忠
ハヤカワポケットブック507●早川書房
●昭和29年5月5日発行●ポケット判(103×182ミリ) 144頁 120円
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