箱、本体、見返し、扉、そのすべてが美しい宝石箱を見るような本だった。箱はさすがに、七十年以上経っているので、多少の退色、擦れなどを感じるが、本体、見返し、扉はまるで、昨日刷られたようにきれい。
今まで、この方の装幀本を手にとったことがなかったし、その画業に関して、不勉強で、いい、いいと褒め上げても、忸怩たるものがあるが、見たことのない方のため、スキャンした。
機会があれば、扉や見返しも、紹介したいと思っている。
石坂洋次郎/著
中澤弘光/装幀
改造社●
昭和16年10月20日初版 11月15日 24版 発行●B6判 317頁 貳円四拾銭
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