『戀の紋章』の装幀者、中田敏夫さんって、どんな方?
2015-02-01


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見ての通り、実に面白い表紙である。しかし、この装幀者のことが皆目分からない。

その昔、英米文学の古書価ばなぜか高く、中でもロレンスものは突出がいた。この本もその例で、当時七、八千円はしていて、私は買えなかったのを覚えている。

今から八十年も前に出た本にしては実にきれい。「狐」という題名の作品が掲載されているので、狐が描かれているわけで、それがどうだと詰め寄られても困るが。眺めているだけでも、手元に置いておく価値はある。

これも古書価下落のお陰である。


† 戀の紋章


 D.H.ロレンス/著●宮西 豊逸/訳  

 中田敏夫/装幀

 牛山堂●

 昭和10年12月10日初版発行●四六判 315頁   


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