本体に装幀者名の記載がないのだから、恩地孝四郎の装幀本と断定は出来ないが、扉を見ればどうみても恩地本である 。
当該図書が出版された昭和5年前後の恩地本には当該本の扉のような装幀がままある。よく目にすると言ってもいい。
しかし、この本の本体はガラッと変わった、デッサン風筆致の絵で、また、楽しい。もし、恩地でなければ一体誰の作品なんだろう。教えてもらいたいものである。
マルゲリット/著 大木篤夫/訳
恩地 孝四郎/装幀(推定)
アルス●
昭和5年5月10日初版発行●四六判 カバー 462頁 1円50銭
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