『トコリの橋』! またまた、桂ユキ子の装幀本に出会う
2014-12-08


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戦争文学は読まないし、最近では読みたい本を古書展で探すことはないから、頭の片隅でこの著名なベストセラーと桂ユキ子の名を一緒にしていなかったら、この本を手に取ることはなかったろう。

山脈を背景にドでかい腹を見せて飛ぶ爆撃機の姿は迫力満点である。写実的で、後年の画風とはまた違うが、大胆な構成と相俟って、素晴らしい実に魅力的な表紙カバー絵。またまた『装幀家で探す本』に感謝である。


† トコリの橋


 ジェームス ・A・ミッチナー/著 新庄哲夫/訳

 桂 ユキ子/装幀

 光文社●

 ●昭和29年4月20日発行●B6判・カバー 216頁 230円


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